インターネットを利用していると、URLの最後に付いている「.io」や「.jp」といった文字列を目にする機会があります。これらは単なる装飾ではなく、実はそれぞれ意味を持つ「トップレベルドメイン(TLD)」です。本記事では、代表的なドメインとその由来について解説します。
ドメインはインターネット上の「住所」に相当します。
例えば、google.com
や yahoo.co.jp
など、世界中のウェブサイトはそれぞれ一意のドメインを持っています。
そのうち、最後に付く文字列「.com」や「.jp」などはトップレベルドメイン(TLD: Top Level Domain)と呼ばれ、サイトの種類や国を示す役割があります。
国や地域を示すドメインは ccTLD(Country Code Top Level Domain)と呼ばれます。代表的な例は以下の通りです。
.jp
→ 日本.us
→ アメリカ.uk
→ イギリス.de
→ ドイツ(Deutschland).cn
→ 中国(China)例えば example.jp
であれば「日本に関連するドメイン」という意味になります。
.io
本来は「イギリス領インド洋地域(British Indian Ocean Territory)」の国別ドメインです。
ただし「Input/Output(入出力)」の略としても読めるため、IT企業やスタートアップの間で非常に人気があります。
例:tech.io
、game.io
.tv
ツバルという小さな島国の国別ドメインですが、「テレビ(TV)」に見えることから、動画配信サービスやメディア企業で広く利用されています。
例:twitch.tv
.ai
アンギラ(カリブ海の島国)の国別ドメインですが、「Artificial Intelligence(人工知能)」の略として注目され、AI関連サービスで人気です。
例:openai.ai
.me
モンテネグロの国別ドメインですが、英語で「私(me)」という意味に通じるため、個人ブログやプロフィールサイトに適しています。
例:about.me
.jp
日本の公式ドメインで、信頼性が高いため企業や団体で多く利用されています。
例:yahoo.co.jp
国を示さない、誰でも取得できるドメインも存在します。これを gTLD(Generic Top Level Domain)と呼びます。
.com
→ 商業(Commercial).org
→ 組織(Organization).net
→ ネットワーク(Network).info
→ 情報(Information)近年では用途にこだわらず自由に取得可能ですが、由来を知ることでドメイン選びの参考にもなります。
.io
や .ai
は本来は国コードですが、IT関連の略語として利用されることが多い.tv
や .me
は言葉としての意味を活かしてユニークに使われています新しいサービスやウェブサイトを利用する際には、ドメインの意味にも注目してみると、ちょっとした発見があるかもしれません。