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2025年7月11日
【解説】HTTPSとSSLはなぜ大切か?今さら聞けないWebセキュリティの基本

はじめに

近年、ホームページを制作するうえで「SSL化」や「HTTPS対応」は欠かせない要素となりました。
本記事では、SSLやHTTPSの基礎知識をわかりやすく解説しながら、なぜ導入が必要なのか、またWeb制作に携わる方が意識すべきポイントをお伝えします。


1. HTTPSとSSLとは?

■ SSL(Secure Sockets Layer)とは?

SSLは、インターネット上でやり取りされるデータを暗号化し、安全に通信するための技術です。
ユーザーが送信する「お問い合わせ内容」や「個人情報」「クレジットカード情報」などの重要なデータが第三者に漏れることを防ぎます。

■ HTTPSとは?

HTTPSは、SSLの技術を使って通信を行う「セキュリティ対策済みの通信方式」です。
WebサイトのURLが https://〜 から始まっている場合、そのサイトはSSLに対応していることを意味します。アドレスバーに表示される「🔒鍵マーク」も、その証です。


2. なぜHTTPSが重要なのか?

HTTPSに対応していない、すなわち「http://」で始まるWebサイトには、以下のようなリスクがあります。

情報漏洩第三者に通信内容(例:入力情報)が見られてしまう可能性
なりすまし偽サイトへの誘導など、フィッシング詐欺のリスク
改ざん通信途中で内容を書き換えられる可能性

こうしたリスクを防ぐためにも、WebサイトのSSL化は欠かせません。
特にお問い合わせフォームや決済ページを持つサイトでは、HTTPS未対応のままだと、ユーザーの信頼を著しく損なう原因となります。


3. 一般ユーザーが気をつけるべきこと

Webサイトを閲覧するユーザーの立場でも、以下の点を確認することをおすすめします。

  1. URLが「https://」で始まっているかどうか
  2. アドレスバーに鍵マークが表示されているか
  3. 「保護されていない通信」という警告が出ていないか

情報を入力する場面(お問い合わせ、決済、ログインなど)では、必ずHTTPSに対応したサイトかを確認しましょう。


4. Web制作会社がSSL対応を推奨する理由

私たちのようなWeb制作会社がSSL化(常時SSL)を強く推奨するのは、以下の理由によるものです。

  • セキュリティの確保:ユーザーの安心感につながる
  • SEO対策:GoogleはSSL対応を検索順位評価の1つとしている
  • 信頼性の向上:企業サイトとしての信用が高まる
  • ブラウザ対応:主要ブラウザではHTTPに警告が表示されるようになっている

ホームページは「会社の顔」であり、安心して見てもらえる環境を整えることは、ビジネス上の基本と言えるでしょう。


5. フリーランスWeb制作者の方へ:SSL化はもはや必須スキル

フリーランスでWeb制作を行う方にとっても、SSL対応は“標準対応”であるべき時代です。

■ 提案時に伝えたいこと

  1. クライアントが気づいていないこともあるため、SSLの重要性を丁寧に説明する
  2. 無料SSL(Let’s Encryptなど)を使えば、低コストでも対応できることを提示する
  3. 「非SSLのままだと警告が出る」など、実際のブラウザ表示をスクショで見せると説得力が高まります

■ 契約に組み込みたいこと

  • 初期納品時に「常時SSL化」を含める(リダイレクト設定も含む)
  • 更新契約・保守契約において、SSL証明書の更新サポートを明記する

■ 実装の基本チェックリスト

  1. HTTP→HTTPSへの301リダイレクト設定
  2. 内部リンクのhttp表記を修正(相対パスまたはhttps指定)
  3. Mixed Contentのチェック(画像やJSがhttpの場合エラーになる)

SSL対応は、技術的にも信頼面でも「当たり前に対応すべきもの」として、プロとしての基準となっています。


まとめ

SSLとHTTPSは、現代のWeb制作・運用における基本的なセキュリティ対策です。
閲覧者に安心してもらうためにも、制作者として信頼を得るためにも、避けて通れない要素といえるでしょう。

SSL化をこれから導入したい、またはご不明な点がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。